ブチャ猫ダイアリー

_ 続ロンドン5月14日

まず、テイト・ギャラリーへ。地下鉄のピムリコで降りて、案内板をたどっていたが、分かり難くなっていた。そこへ、杖をついたお婆さん（ブチャ猫のことじゃーないよ）が手紙をポストに入れてから案内してくださった。何か話し掛けてくださるんだが、わたしにはチンプンカンプン。わが配偶者は分かるんだが、話すのは日本語さえ話さない人だから、気まずい空気が流れていると気がきじゃない。しかし、さすが人生の先輩、国は違っても気持ちよく、目的地まで案内してくださった。別れ際に力強い握手を求められて、温かい物を感じた。

ギャラリーは無料、いわゆる寄付で成り立っているようだ。子ども達が先生に引率されて、鑑賞している。高学年の子は自由行動ができるらしい。羨ましい限りだわ。わたしのみたかった絵も見られて大満足。こんなに美術品を見られるロンドンに1ヶ月ぐらい、フラット（アパートやマンションのように床を共有する）を借りてゆっくり鑑賞できたら最高だろうなぁ。ちょっと待て、物価が高すぎるよぅ。それに、食べ物が日本人にはあわないよ。あの太りかたはいただけないねぇ。

午後はハロッズから。これは、ダイアナさんが事故で無くなった時、一緒にいた彼氏の父親が経営者らしい。わたしが見たのは、食器と家具だけれど、その種類の多い事。目移りしてしまう。食器はティーカップが欲しかったので、買うつもりはあったんだが、日本で買う方が安い物もある。

あほらしくなって、家具を見にいった。こちらはアンティーク調からモダンまで取り揃えてあるんだが、アンティーク調が良い。値段はと気に入ったライディングデスクを見ると、０がひとつ多い。ひぇー、こんなの買える人がいるんだねぇ。でも、おばあさんの時代からの家具を使っている国なんだから、買える人が買って、大切に使うんだろうなぁ。今の日本みたいに、使い捨ての国は魅力ないよ。もっとも、昔は使い捨てではなかった。昭和40年ごろから、使い捨てするようにとコマーシャルで盛んに宣伝するようになってからだわ。

そうそう、トイレに行きたくなったので、探し回ってやっとたどり着いたら、１ポンドコインがいるという。やっと１枚あったので、それで入ろうとしたら、さすがロンドンのおばちゃんたち、１ポンドコインが無いと綺麗な黒人（黒のスーツで決まってる）の番人に言っている。すると、カードで開けて入らせているではないか。わたしもと思ったが、すでに、コインを手に持っていたので、隠す訳にもいかないから、彼女に差し出したら「ここに入れるように」とボディランゲィジ。さて、はいって見ると、大袈裟に言えば、大理石造りなんだわ。香水なんぞも置いてある。さらに、黒人のお掃除のおばさん（この人は太ったいわゆるおばさん）が、常に掃除をしている。なんだか落ち着かない一時だった。

次は、ハーベイ・ニコルズへ。なんと、５階建てで、３階までは婦人物ばかりじゃないの。4階が家庭用品で、5階は食料品売り場と食堂と昼間からのバー。紅茶を買って、その食堂で、アールグレイを飲んだ。歩き回って喉が渇いていたからだろうか、抜群に美味しい。実を言えば、この日も、この日も紅茶は美味しくなかった。ティーバッグだからだろうと思っていたら、ここのもティーバッグではないか。あまりにも美味しかったので、また、紅茶売り場にもどって、更に買ってしまった。果たして美味しいんだろうか？

ここでもトイレを借りた。有料みたいなんだが、洗面台にお皿が置いてあって、硬貨が入っている。きっと自発的に入れるんだろうなぁ。わたしは財布を持っていなかったので（我配偶者はそんなひと）何も入れずに出てきた。ここも、お掃除の人がいた。若い、可愛い、ふっくらしたスペイン系の女の子だった。イギリスって、階級差別がはっきりした国なんだなぁ。

_ 残念なことに行きませんでした

同行者が必要最低限しか飲んだり食べたりしない人なんで、前を通っただけでした。それに、年齢の関係かもしれませんが、食べられないんです。また、食べない方が体調が良いのですよ。

テート・ギャラリー、アルバート博物館、大英博物館、ナショナル・ギャラリーなど、もう一度ユックリ見たいです。

_ 困った

給湯機のボイラーが壊れた。お湯が全く出ない。お風呂もシャワーも駄目。幸い在庫があったんだが、土曜日の午前中に使えるようになるとの事。気持ち悪いなぁ。娘のところに入りに行こうかしらん。どんなものでも10年たてば寿命なんだってぇ。あーぁぁぁ。

_ ナショナル・ギャラリー

ここのカフェには全く気がつきませんでした。あまりの絵の多さと建物の美しさに見とれて、ほかの物は目に入りませんでした。ここと、大英博物館は3年前に行って、今回も行きたかったんですが、ロンドンには見る所がいっぱいあるんですねぇ。