Wed, 21, Apr, 2004 [長年日記]
_ 天然物にちがいない!
おかげで得をしました。おいしかったんですよ。
_ 天然物でおもいだした!
友人の一人に美しい人がいる。ほんとに魅力的でわたしなんて同性なのに見とれて、高嶺の花だった。
ある時彼女、「ねえねえ、この表現ってたまらないわぁ、すっごく気に入ったの、見てみて。あたやかな・・・」。ん?違うよぅ、それは「穏やかな」って読むんだよぅ。正しい読み方を知らせるべきか否か、迷ったあげく知らせたら、「あら〜、わたしっていつもこうなのよね〜」と明るい。我が娘のお墨付きの天然者の美しい人のこぼれ話。
彼女、英英辞典みたいな人なのに、時々超天然者になってしまうのが不思議。
_ 交通事故
一台目の車にひき逃げされ、後続車が更にひいて亡くなられた友のご主人。(後続車の方はよけようがなかったらしい)
顔をひかれてしまったので、息子さんが、お母さんは見ないようにととりはからって、友は遺体を確認しなかったという。それだからだろうか、棺が焼却炉(エレベーターの扉のようなものが開いて、そこへ入れる)に入って扉が閉まりかける頃から、友は、おいおい、うおんうおん、と声をふりしぼって泣きはじめた。横で20歳だったかな?お譲さんがすすり泣きながらお母さんをしっかり支えている姿が痛々しかった。
病気などで看病した後に亡くなるなら覚悟ができているが、ある日突然いなくなるということは、ショックが大きすぎるのかもしれない。
でも、最愛の人を亡くしたときには、泣きたいだけなくのは精神衛生上非常によいことらしい。その時に我慢した人は、後でなんらかの支障をきたすことがあると物の本で読んだことがある。
いたましい事故だったんですね…。ご友人の心中お察しし、お悔やみを申し上げます。<br><br>ところで…。<br>『どっちがどれだけマシ』とか言うと、比較されたもう片方の当事者には、人の悲しみの度合いを他人が優劣をつけるというように解釈されやすいから、慎んだほうが良いよ、みたいなことをどっかで見たか聞いたかしたことがあります(悲しいことに変わりは無いんですから)。<br>かくいう私は、それを知った頃はさんざん『事故ならまだ良かった』と言いまくった後でしたので、思い直して後悔するやら赤面するやら、でした。<br>ここで訂正する必要はないと思いますが(以前私もどっかで書いちゃった気がするし)、今後は心の片隅にでも…。
ご忠告感謝します。どんな理由にせよ愛する人が亡くなるのはかなしいもので、その人の心中を察することは難しいですね。